音楽マーチング教育 (その2)
















●● 幼児期には
       最適の教育
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  ○何故、白水はマーチングバンド教育に傾倒するのかについて語りましょう。

 アメリカの国立臨床幼児教育センターの報告書は、学校の成績が伸びるかどうかは知識の蓄積や早熟な読解力よりもむしろ情緒的、社会的能力によると指摘しています。

 つまり幼児期に自信や興味のあること。自分にどのような行動が期待されているかを知り、衝動をコントロール出来ること。我慢することが出来ること。自分の要求を表明しつつ、他の子どもと仲良く出来ること等のこうした能力の方が重要だと述べています。

 また、ハーバード大学教授・ダニエル・コールマン博士は子どもが就学に適する段階に成長しているかどうかは次の7つの要素が必要だと述べています。
1)自 信 自分の身体・行動及び周囲の世界を思うようにコントロール出来るという感覚。
2)好奇心 何かについて知ることは良い事であり、楽しみにつながるという感覚。
3)計画性 周囲にインパクトを与えたいと願い、そのためにねばり強く計画性を努力する。
4)自制心 年齢相応の方法で自分の行動を調整し、コントロールする能力。自分の内面をコントロールする能力。
5)仲間意識 他人を理解し、他人も自分を理解しているという意識に基づいて周囲とかかわっていく能力。
6)意思疎通能力 言語によって他人と思考や感情や概念を交流したいという願望及び能力。
7)協調性 集団行動において自分の要求と他人の要求のバランスをとる能力。

  以上の7つが育つことが必要であると永年の研究によって実証されています。そのための教育とは、どのような方法で指導すべきかとの問いに本年ではマーチング教育が最適ではないかと言う結論からでした。従って、年長組になると「心のしつけ」として、全員が難しい音楽と動きに挑戦。言い換えると頭(脳)と体を使って自らを高めていく教育です。


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